【お仕立て事例】お持ち込みの着物の羽織を使ってジャケットのお仕立て👘

お仕立て リメイク

ご依頼内容

「今度親族の結婚式に出席する予定があるのですが、着ていくものに困っています。そこで、生地はお気に入りなので大切にしまっていた、もう着なくなった着物の羽織があるのですが、この着物の羽織を使って、結婚式に着ていける、私の身体の形に合って着やすく素敵なジャケットを仕立ててほしいです。」と、
とっても素敵なお着物の羽織を、ジャケットに作り変えるご依頼をいただきました👘

お気に入りの素敵な着物の羽織をお預けいただきありがとうございます🥰
オシャレを楽しみたいというお客さまのお気持ちに応えられるように全力でお仕立てをさせていただきます💪

作業内容

  1. まずはお客さまのご要望を丁寧にお伺いしました。
    お客さまからは下記のご要望を承りました。
    ・腰が曲がっていて普通のお洋服では背中が見えてしまうので、背中が見えないようにしてほしい。
    ・ボタンやファスナーでは面倒なので、脱ぎ着がしやすいようにスナップボタンにしてほしい。
    ・首回りは丸い形にしてほしい。
    背中が見えないようにするお作りについては、背中側の生地の長さを正面よりも長くしつつ、見た目も損なわないように工夫してお仕立てすることで叶えられることをご提案しました。
    また、ジャケットのデザインについては、ご相談にて別件のお直しでお預かりしていたお洋服を参考にすることにいたしました。
    全てのご確認にご了承をいただき、お仕立てのご依頼を承りました。
  2. お客さまのお身体を念入りに採寸しました。
    今回のお客さまはご高齢の方でしたので、出来る限りお身体にご負担をかけないよう、迅速丁寧な採寸となるように最善を尽くしました。
  3. 採寸した寸法を基に、仮縫い用の型紙を作成します🖊️
    お預かりした羽織はレース生地のものでしたので、穴の部分などを考慮して、どのパーツを羽織のどこの部分から取るかを考えながら作業を進めます。この確認の中で生地にシミがある部分を見つけたので、その部分を避けつつ、パーツの生地が綺麗に取れるように非常に頭を悩ませながら構想を練りました。



  4. 作成した型紙に沿ってシーチング(仮縫い用の生地)を切り抜きます。切り抜いたパーツを大まかな仕上がりの形に組み立てます。


  5. お客さまにご来店いただき、作成した仮縫いの形をご試着いただきました。
    お客さまは仮縫いの形に大変喜ばれておりました🥰
    ご試着いただいた状態を細部まで念入りに確認し、よりお客さまのお身体に合うように調整点を洗い出しました。
  6. お預かりした羽織を丁寧にほどいて生地の状態に分解します。
    ほどいて生まれた生地はそれぞれ寸法が違うので、お仕立てするジャケットの各パーツをどの生地から作り出すかを構想します。
    また、夫と二人で羽織の生地を確認していたところ、一部にシミがついている箇所を見つけましたので、その部分を避けてパーツを切り出すことにいたしました。
    限られた生地の量の中で、生地ごとの個性に合わせたお仕立てをする必要がありますので、非常に頭を悩ませました。


  7. 仮縫い用の型紙をフィッティングで確認した通りに修正します。
    お客さまの理想通りのお洋服になるように、細部まで徹底してこだわりぬいて調整します🖊
    表地の形が定まったので、合わせるように裏地の型紙も作成します。



  8. 完成した型紙に沿って生地を切り抜きます✂
    仕上がった際の柄の位置などを考えながら、寸分の狂いも無いように慎重にハサミを入れます。
    特にお袖と胴体のパーツ、そして胴体のお胸の部分に立体感を作るためのダーツと呼ばれるパーツは、縫い合わせる際にズレてしまうと形や着心地が非常に悪くなってしまうので、縫い合わせる箇所に合印を入れることで、絶対にズレないように工夫をします。
    普段はハサミで小さな切れ込みを入れて印とするのですが、今回はレース生地で切れ込みでは印をつけられないため、しつけ糸(縫い目や折り目などを仮に押さえるために使われる糸)で合印を付けました。
    ※合印(あいじるし)とは:正確に縫い合わせるため袖付け襟付け等縫い合わせる時の両方の同じ位置にそれぞれにつける印です。


  9. 裏地用の生地も型紙に合わせて丁寧に切り抜きます。


  10. お袖を組み立てます。
  11. ダーツを組み立てます。組み立てて不要になった合印のしつけ糸を、一本も残らないように綺麗に取り除きます。
  12. 身頃(体の前面・背面を覆う部分)を組み立てます。
    綺麗に縫い合わせるだけでなく、縫い合わせた縫い代部分などをアイロンで丁寧に仕上げます。



  13. 見返し(身頃の端の裏側のパーツ)を作ります。
    縫い合わせた部分はかさばっており、そのままでは無駄な厚みが出てしまい、着心地や表からの見た目が悪くなってしまうので、ハサミで繊細な加工をします。
    表から見えない裏側も、お客さまの理想を叶えるために手間を惜しみません。



  14. お袖の裏地を組み立てます。
    裏地の仕上がりは着心地に直結するので、ヨレなどが出ないように注意して形を作ります。

  15. お袖の表地と裏地を組み合わせます。
    綺麗に縫い合わせた後、袖口の折り返しを作ります。
    定規で折り返しの幅を確認しながら、アイロンで正確に形を作り出します。
    形が出来たら、手縫いでまつり縫いをして、折り返しを固定してお袖の完成です。




  16. 裏地の身頃を組み立てます。

  17. 表地と裏地を縫い合わせます。ズレやヨレなどが無いように、お客さまの着心地を考えながらミシンを踏みます。



  18. 見返しを縫い合わせます。丁寧に縫い合わせた後、アイロンでしっかりと形を作ります。


  19. 身頃に縫い合わせた見返しを、手縫いでまつり縫いをして固定します。
    お客さまのお姿を考えて、ひと針ひと針心を込めて縫い進めます。

  20. 前開きを留めるスナップボタンを付けます。
    こちらもひとつひとつ丁寧に手縫いで縫い付けます。

  21. 最後に全体を確認して、問題など無ければお仕立て完了です✨

ご依頼完了時コメント

今回はお客さまが大切にされておられたレース生地のお着物の羽織を使って、結婚式に着て行ける、お身体の形に合うジャケットのお仕立てでしたので、お客さまのご要望のお伺いと採寸を念入りに行い、レース生地の特性を扱いこなせるように、
思案と工夫を巡らせながらお仕立てをいたしました💪

お仕立てしたジャケットをご試着されたお客さまは、
「身体の形が変わってからいままで、お洋服に全く納得出来ていなかったけど、このジャケットは良い!オシャレに着られる!綺麗!ありがとう🥰」と、
とってもお喜びになられていました✨
お客さまがこのジャケットを着て、ご親族の結婚式で素敵なお時間をお過ごしいただければ何よりでございます🥰

洋服のお直し まつなが をご利用いただきありがとうございます🌈
またのご利用を心よりお待ちしております🌸



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