【お直し事例】お兄さまのお形見のダウンジャケットのお直し

お直し 形見服

ご依頼内容

「亡くなった兄が着ていたダウンジャケットを大切に持っているのですが、全体的にボロボロで兄が可哀想です。どうにかこのダウンジャケットを綺麗にお直ししてくださいませんでしょうか。」と、
兄妹の妹のお客さまから、亡くなったお兄さまのお形見でボロボロになってしまったダウンジャケットを甦らせるご依頼をいただきました。

非常に深い想いが詰まった大切なお洋服のお直しで当店をお頼りいただきありがとうございます。
お兄さまと妹さまの想いとお時間が詰まったお洋服を、当店の誠心誠意のお仕事で必ず甦らせます。

作業内容

  1. まずはお預かりしたダウンジャケットの破損状況を念入りに確認いたしました。
    確認したところ、非常に広範囲に大小の破損が見受けられ、下記の様な高度かつ多くの作業工数を要するお直しが必要であると分かりました。
    ・非常に細かい破れを一つ一つ丁寧に探し出して手縫いで補修。
    ・お直しの工程上、袖口の金具も全て新しいものに交換が必要。
    ・袖口の大きな破れは上からダウンジャケットに似合う元々と同じシルク素材の生地で、元々の形と同じ腕の形の表地を作り、覆うようにして作り直す。
    ・前のボタンが並ぶ部分のパーツの縁や、ポケットの縁の細かな複数の破れも、上記同様に新しい生地でくるむようにして作り直す。
    ・お直しに使う生地と金具は当店の夫婦が探して用意する。
    また、大切な想いの詰まったお形見のお洋服ですので、出来る限り元々のお洋服の生地を残してお直しすることもご提案いたしました。
    お直しの規模と難度から、お見積りも相当のものとなり、お客さまは悩まれておりましたが、
    「あなた方ご夫婦なら任せられる。そんな気がしました。お二人に形見を預けたら兄も喜ぶと思います。お直しをお願いします。」と、
    大変身の引き締まるお言葉をいただき、ご依頼を承りました。
    お客さまからお預かりした想いに絶対にお応えできるよう、夫婦共々覚悟を持って、全力でお形見を甦らせます!

  2. お預かりしたダウンジャケットの全体を改めて念入りに確認しました。
    ぱっと見ただけで分かる大きな破れ以外に、非常に細かい破れやほつれなどの損傷がお写真以上に全体に沢山散らばっていました。
    細かい損傷は黒色の生地に紛れて非常に見つけ難くはありましたが、夫婦でじっくりと時間をかけて確認し、一つ一つを根気強く丁寧に探し出しました。




  3. 腕の新しい表地に使う生地を求めて、夫婦で生地屋さんを駆け回りました。
    お預かりしたダウンジャケットの表地はシルクの生地で大変上質なもので、かつ、年数を経てお色味も絶妙に変化しており、見合う生地を探すことに非常に苦労しました。
    また、付け替える袖口の金具も多くのお店で販売終了となっているものでしたので、こちらも見つ出すために思いつくお店を駆け回り、非常に苦労しました。
    夫婦で諦めずに根気強く探し回った結果、これぞというシルクの生地と金具を見つけることが出来ました。
  4. ダウンジャケットの胴体から、腕のパーツを取り外し、金具も含めて慎重に分解した後、パーツの型を取って型紙を作ります。
    腕のパーツの形を正確に型取れるように、繊細に確認と採寸をしながら型紙に書き写していきます。



  5. 書き写した型紙を丁寧に切り抜きます✂

  6. 用意した生地にアイロンをかけて綺麗に整えた後、作成した型紙に沿って丁寧に切り抜きます。


  7. ジャケットのパーツの縁をくるむ生地を作ります。生地を斜めに切ることでバイアステープと呼ばれるカーブしている部分などにも馴染みやすい、縁取りに適した素材を作ります。
    通常では、生地は縦に裁断することで余計な生地の伸びや歪みを防止できるのですが、このバイアステープという素材は、あえて生地を斜めに切ることで生じる伸びや歪みを利用することで、湾曲した縁などを美しく包み込んで仕上げる為に使われます。

  8. 腕のパーツに新しい生地を正確に合わせて、元々のお洋服の縫目に沿って縫い合わせます。
    元々のお洋服を傷つけたり、縫目と違うところを縫ってしまわないように確実に慎重にミシンを進めます。


  9. 前開きを閉じるボタン部分の長いパーツの縁を、7.の工程で作成したバイアステープでくるみます。
    ミシンでテープの片方を縫い留めて、もう片方は手縫いで一箇所一箇所の状態を確認しながら丹念に縫い閉じることで、ヨレや歪みなどがないように、お洋服の柔軟な形に合わせて綺麗に縁をくるみました。



  10. ポケットの縁も9.と同様に、作成したバイアステープで綺麗にくるみます。
    時間をかけてコツコツと丁寧に手縫いをします。



  11. ダウンジャケットの裾も同様に、損傷の範囲に合わせて新しい生地で綺麗にくるみます。

  12. お直ししたお袖と胴体部分を縫い合わせて戻します。

  13. ダウンジャケット全体に点在する細かな破れを夫婦で協力して隅々まで探し出して、手縫いで一つ一つ丁寧に補修しました。


  14. 袖口に新しい金具を取り付けます。付ける位置を正確に念入りに確認して、専用の工具で慎重に穴を開けます。
    穴を開けた箇所に金具を当てはめて、こちらも金具用の工具で打ち付けて取り付けます。
    繊細かつ絶妙な力加減で打ち付ける必要があり、妻の力では弱いため、夫が絶妙な力加減で一つ一つ綺麗に打ち付けました。



  15. 最後に全体を念入りに確認して、お直しを完了しました。

ご依頼完了時コメント

今回はお客さまのお兄さまのお形見で、非常に大切にされておられたダウンジャケットのお直しでしたので、出来る限り想いの詰まった元々の生地を残した状態で、痛みが酷い状態から、いきいきとした活力を感じる状態まで甦らせられるように夫婦で全力を尽くしてお直しいたしました。

お渡しした際のお客さまから、
「こんなに綺麗にお直ししてくださりありがとうございます。兄もとても喜んでいると思います。兄の形見を甦らせていただき本当にありがとうございます。」と、
大変嬉しいお言葉をいただきました。

私たちのお仕事で、これからも大切なお兄さまとの想い出とご一緒に、暖かい日々を兄妹でお過ごしいただけましたら本望でございます。
洋服のお直し まつなが をご利用いただき心より御礼申し上げます。

洋服のお直し まつなが では、お洋服やニットはもちろん、
着物のリメイクや、ぬいぐるみ、ネクタイ、カーテンなどの
その他布製品の「こんなの直せるのかな…」
「こういう風にしたいけどできるのかな…」などの
お客さまの様々なお困りごとやご要望を何でも受け付けております🙆‍♀️
少しでもお考え事がございましたら、
いつでもお気軽にご来店・お問い合わせくださいませ📞

洋服のお直し まつなが
インスタグラム↓
https://www.instagram.com/onaoshi_matsunaga140/
公式LINEアカウント(新規お友達追加で10%割引クーポンプレゼント✨)↓
https://lin.ee/5q7Uk1h
洋服のお直しまつながLINEアカウント
#洋服のお直しまつなが
#お直しまつなが #お直し ⁡
#洋服直し #洋服のお直し #お直し屋さん ⁡
#洋服修理 #修理 #リメイク #杉並区
#荻窪駅 #荻窪南口 #徒歩6分 ⁡
#洋服のことならお任せください
#お直し専門店
#仕立て直し #荻窪 #仕立て屋
#140cm
#オーダーメイド #オーダーメイドドレス
#着物リメイク
#お直しは1番身近なオーダーメイド

当店では裾上げ・丈つめ・ウエストの調節・ファスナーや肩パッドの交換・ボタン付けなどの基本的なお直しはもちろん、袖や襟の作り直しや裏地の交換などの大規模なお直しから、婦人服やドレスのオーダーメイドまで幅広く承ります。
お子さまの浴衣やネクタイ、その他小物などの洋服以外の布製品も対応いたします。
経験豊富なスタッフがお客さまに寄り添ったコミュニケーションを大切にし、ご要望をしっかりとお伺いした上で最適なご提案をいたします。ご相談、お見積りは無料で承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
03-3220-7510

営業時間:10:00~19:00
定休日:火、水曜日

洋服のお直しまつなが

〒167-0051
杉並区荻窪4丁目12番12号イーハトーヴ荻窪1階

03-3220-7510

営業時間:10:00~19:00
定休日:火・水曜日